太陽光発電はほんとうに儲かるのか?
このところ、にわかに活気づいてきた再生可能エネルギーですが、このエネルギーの一つである「太陽光発電」で一儲けをたくらんでいる人は案外たくさんいるようです。
でも世間でよく言われているように、太陽光発電で本当に利益を上げることができるのでしょうか。
そうするためにはいったいどの程度の規模の設備を設置すればいいのでしょうか。
またこれを本業にして事業として成り立たせるためにはどれぐらいの資金が必要なのでしょうか。
このように営利事業として運営しようとすれば、様々な点に考えが及びます。
いま国は10kw以上の発電については1kwあたり42円で買い上げると発表していますが、その金額はこの先ずっと続くのでしょうか。
仮にそうだとしても、49kwのものを使うとして、土地代も含めると初期費用は2000万円近くもかかります。
これだと、はたしてどれくらいの期間で回収できるのでしょうか。
一般的なパターンでざっと見積もってみますと、電気の買取金額が年間約205万円として、投資利回りが10.4%ぐらいで、回収には10年近くかかります。
投資金額回収期間を短くするコツ
太陽光発電で儲けるためには、なんと言っても最初の設備投資の額を少なく抑えることです。
そうすることで回収期間も短くなっていくのです。
そのためにはなんと言ってもソーラーパネルを設置するための安い土地を見つけることです。
そのためには農村部とか山間部とかで、土地をこまめに探す必要があります。
でも農村部や山間部と言っても、その土地の近くに電気事業者が認める電柱があることが条件です。
この条件をクリアした安い場所をなんとか見つけることが必要です。さいわい太陽光発電は地域性はあまり関係ありません。
したがって北の方の気温が低いところでも別に障害はありません。
本当は静岡県辺りがいいようですが、それ以外の地域でも発電量にそれ程多く差が出ることはありません。
なぜなら太陽光発電に必要なのは熱ではなく光だからです。
それからもうひとつの良い点は、ビジネスだとはいえ、太陽光発電は人を相手にするビジネスではありません。
したがって人がいない過疎地であっても一向に構わないのです。
とにかくこの事業を成功させるには設備を設置するための安い場所を見つけることが先決です。
最近は、親の介護と自分たちの住宅費削減を目的に二世帯住宅や2.5世帯住宅を建てる人が増えています。その際に屋根にソーラーパネルを設置するのはおすすめです。
また、新しい高齢者向け住宅として急速に普及しているサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)を土地活用として建築している人も増加しています。その時に屋根や空いた土地にソーラーパネルを設置するとついでにもう1つ利益を出す仕組みを作ることができるのでおすすめです。