参入は遅れたが猛烈な追い上げで技術水準が追いついている

東芝が太陽光発電市場に参入したのは2010年で、ごく最近のことです。

でも持ち前の高い技術力と米国サンパワー製の高いセル交換効率を持つソーラーパネルを使用することで、この市場でも先発のシャープ京セラ三菱電機パナソニックに追いつこうと一生懸命です。

東芝にはこれまで電力・産業用太陽光発電システムで培ってきたソーラー技術や二次電池(充電式電池)についての高い技術があります。

これを武器として住宅用太陽光発電市場に参入してきたのですが、これは東芝が以前から推進してきている次世代電力網であるスマートグリッド事業とも大きな関わりがあります。

【アメリカのサンパワー製のパネルで巻き返しを図る】

250Wのパワフル発電がウリの東芝のソーラーパネル。

希望小売価格がオープンでないため詳細は不明です。

モジュール変換効率:19.1%

公称最大出力:250W

東芝のソーラーパネル250W太陽電池モジュール

さてそうした背景がある東芝の太陽光発電にはどんな特徴があるのでしょうか。

それを具体的に見ていきましょう。

<特徴1・光をより多く取り込むことで変換効率で世界最高水準を実現>
東芝の太陽電池モジュールはその高いモジュール変換(太陽光→電気)で発売当初より話題になっています。最新のソーラーパネル(2011年9月発売)では世界最高水準の19.3%という従来の数値を大きく上回る変換効率を実現し、これにより発電量も210Wから240Wにアップさせています。
<特徴2・スマートでコンパクトなデザイン>
設置するスペースが限られていても、配置をコンパクトにでき、効率的な発電が可能になります。
<特徴3・家中どこでも専用モニターで省エネチェックができる>
カラーユニットの設置によって家中どこでも発電状況がチェックできます。
<特徴4・10年保証で安心>
安心の10年保証で発電効率の良い太陽光発電システムを長い間安心して使えます。

前述したように東芝は米国サンパワー社のソーラーパネルを採用しています。

東芝のソーラーパネルの価格や発電量は?

さてそのパネルの価格や発電量はどうなのでしょうか。

具体的に見ていきましょう。

<LPM-200S-BLK-J>
価格=132,300円、1㎡当たり最高出力=154.37W。
<SPR-21ON-WHT=J>
価格=147,000円、1㎡当たり最高出力=168.80W。
<SPR-240NE-WHT-J>
価格=176,400円、1㎡当たり最高出力=192.91W。

東芝はソーラーパネル分野において他社に比べて一歩遅れを取っていることは否めません。その差をアメリカのサンパワーのパネルを使う事で何とか埋めています。

これからの技術開発に期待したいところです。