バイオマス発電とは何か?その発電の仕組と原理は?

バイオマスとは生物資源のことを言います。

もっと厳密に言えば石油、石炭、ウランなどの化石資源を除いた再生可能な生物由来の有機性資源のことです。

このバイオマスには栽培された作物のほかに間伐材や廃材、生ゴミや下水汚泥、さらには家畜の糞尿、廃油などまでに及びます。

こうしたものを主体とするバイオマスは自然界で再生することが可能なので再生可能エネルギーと呼ばれているのです。

ではこれを使った発電の仕組や原理はどのようになっているのでしょうか?

バイオマスで発電するにはまず固体か気体に変換させる作業が必要です。

発電はこの固体か気体になったものを使って行われます。それでは詳しく説明していきます。

バイオマス発電の4つの方法

バイオマス発電は蒸気タービン発電、ガスタービン発電、ガスエンジン発電、複合サイクル発電の4つの方法に分けられます。

それぞれの特徴について眺めてみましょう。

<蒸気タービン発電>
ボイラーでバイオマスを直接燃焼し水蒸気を発生させる。その水蒸気を使ってタービンを回して発電する。
<ガスタービン発電>
ガスと言われるとおり、気体が使われます。燃料にするガスを燃焼し、タービンに発生したガスをぶつけて、その衝撃でタービンを回転させ発電する方法です。
<ガスエンジン発電>
これも気体のガスを使います。メタン発酵により発生させたメタンを燃料に使ってエンジンを動かす発電方法です。これは自動車のエンジンと同じ原理を応用したものです。
<複合サイクルエンジン>
これは蒸気タービン発電やガスタービン発電を併せた方法で、ガスタービン発電で放出された熱の利用により、蒸気を発生させて蒸気タービンでも発電させる方法です。

【バイオマス発電それぞれの特徴は?】

上記4つのバイオマス発電ですが、それぞれの特徴はどのようなものなのでしょうか。

蒸気タービン発電の特徴は?

熱伝導効率がすぐれており、大規模施設に向いている。

ガスタービン発電の特徴は?

規模が小さい割には高い発電能力がある。

ガスエンジン発電の特徴は?

規模は小さいが発電効率がいい。

複合サイクル発電の特徴は?

2つの良い点を組み合わせるだけに効率のいい発電ができる。