新時代のエネルギー。今大きな期待を集めている再生可能エネルギー

東日本大地震で起きた福島原発の事故による放射能漏れは全世界の人々を震撼させました。

あの事故以来、あちこちで原発廃止論が唱えられるようになり、今後その行方が注目されています。

こうした原発依存から脱却するために新しいエネルギー開発が急がれてきましたが、その中でいま最も注目されているのが「再生可能エネルギー」と呼ばれるものなのです。

このエネルギーは私たちがこれまで長い間利用してきた石油、石炭、あるいはLNGなどの地下資源である化石エネルギーに比べ、CO2などの地球環境に悪影響を与える有害物質を排出しないので別名で「クリーンなエネルギー」とも呼ばれています。

今のところ利用率は全エネルギー消費量の10%程度ですが、国の大きな後押しもあって、今後飛躍的に利用が増加してくると期待されている新時代のエネルギーなのです。

再生可能エネルギーにはこんな長所やメリットがある

今後飛躍的の利用の増加が期待される再生可能エネルギーですが、これまでのエネルギーと比べて、いったいどのような長所やメリットがあるのでしょうか。

それについて具体的に説明していくことにしましょう。

<メリット1・非枯渇性なので無くなることがない
再生可能エネルギーは別名「非枯渇性エネルギー」とも呼ばれています。これは従来から利用している石油、石炭などの化石エネルギーがいつかは枯渇する恐れがあるのに対して「非枯渇」と呼ばれるように、いつまでたっても枯渇して無くなることがないのです。それはこのエネルギーが太陽光、風力、水力、地熱、など、自然の力を使うからなのです。
<メリット2・わが国のエネルギー自給率が改善する>
石油にしても、LNGにしても私たちがエネルギーとして利用するものはすべて外国からの輸入に頼っています。でも再生可能エネルギーはそのほとんどを自然界から調達しますので一切輸入に頼ることはありません。
<メリット3・エネルギー分散でリスクが減少する>
エネルギー利用を一つのものに集中させることは大きなリスクに繋がります。それは石油利用におけるガソリン価格の高騰や、原発による放射能漏れを見れば明らかです。再生可能エネルギーは種類は豊富ですから一つに集中することはありません。
<メリット4・地球環境を守る>
地球温暖化で問題になっている二酸化炭素ですが、再生可能エネルギーはこうした有害物質を排出しない地球に優しいエネルギーです。
<メリット5・むやみに権力を増長させない>
再生エネルギーはどこにでも存在し、誰でもが自由に利用できるエネルギーです。したがって地下資源のように一部の地域の人が独占して権力を握るということはありません。

このように再生可能エネルギーは、私たち地球で暮らす人類にとって大変大きなメリットがたくさんあるのです。