再生可能エネルギーの導入には様々な角度からの検討が必要

再生可能エネルギーは環境に悪影響を与える有害物質を排出しない地球に優しいエネルギーです。

したがって地球温暖化防止が叫ばれ、CO2の排出量が国ごとに定められている現在の状況の中では最適のエネルギーであると言えます。

だからと言って現在の技術では、この再生可能エネルギーに問題がないわけではありません

したがってメリットだけ見て安易に導入を進めると、後でいろいろな問題に直面することになります。

こうしたことから、導入に当たっては、様々な角度からじゅうぶんな検討が必要になってきます。

とは言え、これまでの地下資源である化石エネルギーや原子力発電に比べると、たくさんのメリットがあるのは確かです。

と同時に以下のようなデメリットがあるのも事実です。

どうかこうしたデメリットとメリットをよく照らし合わせて見た上で、導入の可否を決定するようにしてください。

再生可能エネルギーで考えられる短所・デメリット

さて新しいエネルギーとして魅力的な点が多い再生可能エネルギーですが、いいところばかりではありません。

ではいったいこのエネルギーの短所とかデメリットにはどのようなものがあるか、次に列挙してみることにしましょう。

<デメリット1・太陽光発電機器のコストが高い>
現在のところ、太陽光発電機器設置のコストがかなり高く、一般家庭でおいそれと導入できる額ではないようです。
<デメリット2・風力発電のタービンが高価>
風力は必ずしも一定ではなく、常時多くの風を得ようとすれば、それだけ設備が大きくなりコストもかかります。
<デメリット3・波力発電は設備基準はまちまち>
現在のところはっきりした技術基準が定まっておらず国によって異なり、今後も変化が予想され、導入は時期尚早。
<デメリット4・気象条件に左右される>
太陽光にしても風力にしても気象条件に大きく左右され一定の発電量の確保が難しい。
<デメリット5・バイオマス発電は大気汚染をもたらす>
太陽光や風力それに地熱などと違って、バイオマスの燃焼することにより大気を汚染する原因になる。質を排出しないことから「クリーンエネルギー」とも呼ばれています。

これらのデメリットのうちの多くは、今後20年〜30年の間に技術の進歩により解決されると考えられています。

発電効率の上昇、設備コストの低下などによって、発電コストは著しく低下しますし、天候などが悪くても少ないエネルギーから効率的に発電することができるようになります。

したがって、現在考えられている再生可能エネルギーの短所・デメリットというのは、将来的には何ら問題が無いものになるでしょう。